nekop's blog

OpenShift / JBoss / WildFly / Infinispanの中の人 http://twitter.com/nekop

確定申告メモ

毎年やり方を忘れるので自分用メモ。自分の所得は去年分は3つ。

用意するものは以下。

  • 源泉徴収票
  • RSUのVestレポート
  • 印税などの雑収入額の支払調書
  • 予定納税額通知ハガキ (前年の追加納税額が15万以上のとき)

RSUがある場合、もしくは雑所得など給与外の収入が20万を超える場合は確定申告義務が発生する。

ストックオプションを先月売ったので今年分からは株式売却益っぽいのも増えて余計面倒になる予定。

日本法人からの給与は源泉徴収票を入力すれば良いだけ。雑収入についても支払調書などをそのまま転記して経費を入れて、源泉徴収票と支払調書、経費の証拠書類添付。

RSUが面倒。Vest(権利確定)時に給与としてカウントされる。Grant(権利付与)だけでは何も発生しない。

為替レートにはTTM (Telegraphic Transfer Middle rate, 公示仲値), TTB (Telegraphic Transfer Buying rate, 対顧客電信買レート), TTS (Telegraphic Transfer Selling rate, 対顧客電信売レート)がある。通常為替レートと言えばTTMを指す。RSU付与時の計算にはTTMを適用 (所得税基本通達57の3-2)。株の取得はTTSで売却や譲渡はTTB (租税特別措置法37の10-8)。BuyとSellの主体は「金融機関」なので、自分を主体とする場合と用語が逆に見えて混乱しやすい。USDの場合TTBはTTM-1、TTSがTTM+1となる。

RSUのVestのレポートに日付とUSDが載っているので、その日付の為替レート調べてUSD to JPYを計算して合算したものをふたつめの給与として入力。RSUのVestレポートと為替レートの証拠書類添付。

為替レートはoandaが調べやすいと思う。USD to JPY、TTM選択、期間を設定してTable表示にすると良い。

http://www.oanda.com/currency/historical-rates/

追記: oandaの過去レート参照にProサブスクリプションが必要になってしまったっぽい。Googleで[exchange rate usd jpy 2018 apr 16](https://www.google.com/search?q=exchange+rate+usd+jpy+2018+apr+16)のように検索すると表示される。

予定納税を行っている場合は予定納税額を入力するのを忘れずに。前年の追加納税額が15万以上だと予定納税となっているはず。予定納税額の通知書は同封する必要はない。もしハガキが無い場合は、引き落としになっていれば7月と11月の明細から金額がわかる。前年度追加納税額の1/3ずつ。

自分の場合、同封するものは以下の書類になる。

  • 作成した申告書
  • 源泉徴収票
  • RSUのVestレポート
  • RSUのVestレポートに対応するOandaのUSD/JPYレートを印刷したもの
  • 印税などの雑収入額の支払調書

追記: マイナンバーカード、もしくはマイナンバー通知ハガキ+身分証明書も必要になる。これ系はスキャンして暗号化してクラウドストレージに置いておくと便利。

わからないことがあったら税務署で聞く。とは言っても、RSUの申告については一般的なレベルのアルバイト相談員では間違ったガイドをされるという話を多く聞くので、この記事と異なる説明を受けたであるとか、説明内容が不安であれば、詳しい人を出すようにリクエストしたほうがよい。

ついでに来年の確定申告のためにストックオプションも調べてみた。譲渡益、つまりストックオプション行使して儲けた分のUSDをTTBでJPYに換算したものをRSUと同じくアメリカ法人からの給与として申告する。調べると税制適格、税制非適格ストックオプションという用語もあるが、前者は日本の会社に適用される例外的なストックオプションなので気にする必要はなさそうで、通常は税制非適格ストックオプションとなる。

確定申告書等作成コーナーは「一ヶ所からのみ給与をもらっていて年末調整済み(確定申告書A)」「それ以外(確定申告書B)」という選択肢を最初に出してくるが、後者を選べば良い。前者はRSUやストックオプションが入力できないので、結局Bに遷移させられる。